村上 みく
職種:地域福祉コーディネーター
海士町との出会い:大人の島留学
社協への入職:2年目
(2024年4月現在)
誰もが「自分」を生きられるように
福祉の仕事に興味を持ったのは、大学2年生の時の海外ボランティアでの経験があったからです。
偶然見つけたボランティアの行き先は、マレーシアの児童養護施設と障害者施設。それまで社会的に擁護される方々を遠く感じていて、勝手なイメージを抱いていました。
しかし、現地で拙い英語や身振り手振りでコミュニケーションをとり彼らの輪の中に入り込んでいくと、生き生きと自分らしく生きる姿を肌で感じました。私たちと同じように笑い、日々を楽しむ姿が印象的で。色眼鏡をかけて見ているのは、社会の側にあるのではないか。ならば、私は誰もが自分らしく過ごすことのできるような関わり方をしていきたいと考えるようになりました。
その後、大学4年生の頃に将来を考えるきっかけとして、知夫村での「大人の島留学」へ参加しました。その時に知った海士町社会福祉協議会の町民が自分らしく生き生きと暮らせるサポートをしている姿に自分の思いが重なって、入職を決めました。
つながり合い、わたしもその輪の中にいる仕事
目指す地域社会とは、社会福祉協議会を介さなくても、住民同士が関わり合い、互いに協力し合って、共に海士町での暮らしやすさをつくっていくことだと思うんです。
そこに向けて、今は社会福祉協議会が間にも入りながら、困りごとや思いに沿ってそれが体現できるように手助けをしていっているんだなあと。だからこそ、地域の方同士がつながりあえて、関係が築かれた時、とてもやりがいを感じます。
以前、町の中で大きなイベントだった「ボランティア祭り」の企画の中心を担いました。イベントを通して、いろいろな方がそこで知り合って、そこから会話が生まれていく様子は手ごたえを感じました。私自身もこのイベントで顔見知りになれた方も多くて、私自身も島の住民ですし、地域の一人としてつながりが出来たことが嬉しかったです。
“みんなと”も“ひとりだけ”も、どの時間も大事に
休日は、周辺の島に島留学の時からの友人もいて、島を行き来し合って遊ぶことも多いです。船の時間もあるので、夜ご飯を一緒に食べて泊まる過ごし方も最近は多いかな。私の最近のイチオシご飯屋さんもあるので、知りたい人はぜひこっそり声をかけてください。(笑)食べ応え十分でおいしいんです。
友人たちと遊びに出るというのも大切にしていますが、それと同じぐらい自分ひとりでのんびり過ごす時間も大切にしています。
仕事も暮らしも近いコミュニティなので、たまにはそこから離れてバランスを取るよう意識的に取り入れているかもしれません。私のおうち時間に欠かせないのは「ソファー」ですね。寝そべって、テレビやYoutube、Netflixに没入する。のびのびとした時間がリフレッシュになっています。
「共につくる」を大切に。一緒に暮らしを考えていきませんか?
働いていて感じるのは、職場の雰囲気の良さです。課内でも日常的に会話しながら地域の情報を共有していたりもしますし、ちょっとした会話もどんどん飛び交っていて職員同士の理解もしやすいと思います。互いの仕事への尊重もあるので、仕事がしやすいです。
私はしゃべるのが好きでもコミュニケーションを取るのが苦手なところもあるんですが、職員のイベント機会も定期的にあり、その時に距離が縮まったりすることもあって。安心して働けていると思います。